Project プロジェクトストーリー

今泉けやき台 分譲地造成プロジェクト

Vol 1.湧水と闘う宅地造成工事

Prologue

地下水を制し、“家族の街”の土台を築け

2021年秋、富山市今泉町に、全21区画からなる新しい分譲地「今泉けやき台」が誕生する。今泉は市街地にも婦中町方面にもアクセスが良く、スーパーや書店、飲食店などが近隣にひしめく人気のエリア。ここに、宅地開発、造成工事、分譲から住宅建築まで、タカノグループが一貫して手掛ける街区を整備する計画だ。工事のカギを握るのは、地下を豊富に流れる水の存在。地下水を制し、強固な土台を築く宅地造成工事がいま、着々と進められている。

Member

  • INTERVIEW

    現場所長

    長谷川 慎

Outline

利便性抜群の今泉に、グループ各社のコラボレーションで新しい街を築く

国道41号と国道359号が交わる掛尾交差点から、東へ車で約1分。アクセス抜群の立地を誇る「今泉けやき台分譲地」は、タカノグループが手掛ける数々の分譲地の中でも、いま注目のニュータウン。タカノ興発が宅地の開発と分譲を行い、タカノ建設が宅地造成工事を担当。さらに、21区画のうち15区画がタカノホームの建築条件付き区画となっており、タカノグループの総力を挙げて、若い家族の新しい生活を応援する街の形成を目指している。

工事の要は、想定される地下水対策

宅地造成工事の指揮を執るのは、現場所長を務める長谷川慎。この現場を担当することが決まったとき、長谷川の頭にまず思い浮かんだのが「湧水対策をどうするか」という問題だった。「今泉は昔から地下水が豊富な地域で、比較的水が湧き出しやすい地域と言われています。今回の宅地造成工事では、地下3メートルの深さに下水道管を埋め込む必要があり、どうすれば安全に工事を進め、強固な土台を築くことができるのか、最善の方法で工事に取り組みたいと思います」(長谷川)。

富山の地盤を知り尽くした、最強のチームで現場に挑む

長谷川と共に造成工事を行うのは、これまで10年近くに渡って数々の現場を共にしてきた協力会社の職人たち。土工事、上水道工事、井戸融雪工事、電気工事などの専門技術者が集まった、顔なじみのチームだ。工事に向け、誰もがやはり口にしたのが湧水対策という言葉。「今泉、大泉、小泉など、地名に泉が付く土地は地下水の水位が高い」「前の現場では予想以上に水が出た」など、地下水にまつわる話は尽きない。その会話から、誰もが真剣に湧水対策を考えていることが分かり、頼もしさを感じたと長谷川は語る。「所属する会社はそれぞれ違っても、信頼できて気心も知れた、最強の仲間たちです。このメンバーでタッグを組めば、どんな状況でも必ず乗り越えられると思います」と、自信を見せる。

たとえどんな条件下でも、最適な方法を見つけ出したい

工事の開始から3ヶ月が過ぎた20215月、下水道管の敷設工事が行われた。地面を慎重に掘り進めると、地下水が染み出した。予め準備した排水ポンプ車で水を汲み上げ、冷静に作業を進行する。状況を確認しながら皆で対策を練り、工事を進めること約1ヶ月。水量は想定の範囲内で、すべての下水道管を無事に埋め込むことができた。山場を無事に超え、安堵の色を見せる長谷川。「地形や天候など自然を相手にする土木の仕事は、計画通りに進まないことばかり。だからこそ、毎日が面白いと思います。現場の状況をよく見つめ、どんな条件下でも最適な方法を見つけ出せるようになりたいですね」と、決意を新たにする。造成工事の完了まであと2ヶ月。グループ内の会議では、21区画のうち約半数が既に契約済みとなっていることが報告された。タカノグループが築く「家族のための街」に、幸せな声が響く日は近い。

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